【お母さんとしか話をしなかった僕がステージに立つ理由】


今から20年も前の話ですが幼少時代の僕はかなりの人見知り&卑屈な考え方の人間でした。

母親と公園に遊びに行くと、公園に一人でも他の子が先に遊んでいました。
 
そこで一緒に遊ぶことなど当時の僕には言語道断。同じ空間で遊ぶことも嫌で他の子を見るなり家に帰りたくなりました。
 
少しの友達はいましたが、とにかく他人との新しい関わりを持つのが嫌で、この人たちと遊んでも絶対楽しくないって思っていました。話し相手は日中はひたすらお母さんで、外とのつながりは一切持ちませんでした。
 
 
母親はさまざまなコミュニティに僕を連れて行き外との関わりを持たせようと努力をしてくれましたが、そんな気持ちは幼い僕には伝わりませんでした。

幼稚園に行く歳になっても、極度の人見知りはそれほど良くならず、幼稚園に行く朝は憂鬱でお腹が痛くなったり、気持ち悪くなって吐いてしまったり、、、とにかく両親には苦労をかけたと思います。


小学校に入るとやはり外と付き合う時間も長くなり少しづつ
極度の人見知りが抜けてゆきました。

先生や同級生との会話も苦痛ではなくなり、楽しく遊ぶことも
当たり前のようにできるようになりました。

しかし自分の中にある本当の気持ちや本当の自分はどこか違うところにあって、たとえば大事なところで気持ちを伝えられなかったり、
純粋に感じる気持ちを伝えることで相手の気を害してしまったら、、、という不安がいつもあって、胸の奥にしまいこんでいた覚えがあります。
 

そんな気持ちの発散をすることができた!と感じることができたのは小学校4年生のときの音楽の時間でした。

担任は音大出の、いかにも芸術肌の中年の男の先生でいつもギターとタバコが教室にあり、授業中でもタバコをふかしながらギターを爪弾く、今では考えられないくらい個性派の先生でした。

そんな先生の合唱の授業はもうありえないくらいのスパルタでした
4年生になって僕らも初めての二部合唱なのに一人でも音を外す人がいれば一人ずつ歌って犯人探し。見つけたら音が合うまで徹底的に直す。
音楽の授業中は時計をみたら大激怒。一時間の説教。反省文の提出。
朝練に遅刻すれば数日間練習を見てもらえず謝り通し。
すごい授業ですよね。笑

でもそんななかでも歌を歌うこと、ハモることが僕にとっては新鮮で
歌のなかではその伝えたい気持ちというのを伝えられる気がしました。

それは音楽の力なのか、先生の力なのか、今でもわかりませんがとにかくその感覚だけは憶えています。

 
血の滲むような練習を繰り返し、いよいよ本番の音楽会。
 
そこで僕らは拍手喝采を浴びました。
そして音楽会を終えて帰ってきた僕に母は
「どの学年よりもあなたたちの合唱が一番良かった!とてもすばらしかった!」
と言ってくれました。これがとにかく嬉しかったのです。

僕の歌っていてとても楽しいという感覚、いい歌を歌えたという感覚と、見てくれている人がそれを見て喜んでくれているという感覚が音楽を通して初めて他人とつながったような気がしたのです。

自分が歌うことで人が喜んでくれる、自分が歌うことで思いが伝わる、メッセージが届くという実感
 
ステージに立って歌うことになった今でも、それがなにより感じたいことの一つなのだなって思います


現在、ご縁あってキッズパワーコーラスの講師になり、小学生たちに歌を教える機会を与えられた今僕が子供の頃に、そして今でも感じている、

自分が歌うことで人が喜んでくれる、思いが伝わりメッセージが届く

という感覚をキッズパワーコーラスを受講してくれている子達にはたくさん感じてもらえるよう心がけています。


そして子どもたちにとって最も近しい存在の保護者の皆さんにも大変な協力をいただいています。 

あ、でも大変なことを頼んでいるのではなく、出来るだけ子供たちの本番を見てあげてください、それと本番で良かったことをできるだけ子どもたちに伝えてくださいという二つです。



 
最後になりましたがそしてこの度、再び開講することとなりました、キッズパワーコーラス朝霞の体験講座を9/12行います。
 
先ほどの話は僕自身の話ですが、少しでも歌に関心をお持ちでしたら体験講座だけでも遊びに来てくださいね^ ^ 

「キッズパワーコーラス朝霞体験授業開催!」

日時
9月12日(土)
9:30-10:50
(通常授業は第二第四土曜日に行います。)


場所
朝霞駅より徒歩3分 普段は体操教室です。

料金
体験料 500円

入会時月謝
5000円
入会金はかかりません。


楽しい体験授業にいたします!是非お友達お誘いの上遊びに来てみてください^_^ 
ご連絡お待ちしてますね!